2006.05/02 [Tue]
ホテル・ルワンダ

私の住んでいる地方のミニシアターでは、4月下旬からGWにかけて話題作品が公開されて行きます。「クラッシュ」、「ブロークン・フラワーズ」、「白バラの祈り」、「歓びを歌にのせて」、「ナイロビの蜂」、そして 『ホテル・ルワンダ』。ようやくこちらの地域にも上陸してくれました。ミニシアターでの公開とはいえ、私が見に行ったときも盛況でした。
この映画が公開されるまでの過程は言うまでもありませんが、一人一人の小さな力が1つになると、大きなことが実現できるんですね。結論から言えば、見る事が出来て本当によかった作品です。
原題:Hotel Rwanda
監督・共同脚本:テリー・ジョージ
共同脚本:ケア・ピアソン
撮影:ロベール・フレース
出演:ドン・チードル、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ、ソフィー・オコネドー
2004年製作/南アフリカ、イギリス、イタリア合作/122分 ★★★★☆
<あらすじ>
1994年、ルワンダではフツ族とツチ族の間で続いていた内戦が終息し和平協定が結ばれようとしていた。首都キガリの外資系高級ホテル「ミル・コリン」の支配人ポール(ドン・チードル)は、近くフツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるという噂を耳にする。やがてフツ族大統領暗殺の報道がなされ、フツ族が武器を持ちツチ族を襲撃し始める。フツ族のポールは、ツチ族の妻・タチアナと子供たち、隣人たちとともにホテルに向かう・・・
<感想>
まず、これがたった10年前の出来事だということに驚愕しました。そして、ポールが結果的に英雄になったとしても、映画を見る限りでは、そもそもツチ族の人たちを 「かくまう」 ことになったのは、成り行きからそうせざるを得なかったのだと思いました。高級リゾートホテルの支配人としてふさわしい身のこなしと洗練された立ち振る舞いから、ポールが聡明な人であることがよくわかります。あの酷い状況でありながら、きちんとスーツを着ていたこともホテルマンとしての誇りが感じられました。ホテルを舞台にしたドラマでは「ホテル内にいるときはどんな人でもお客様。」というのがありましたが、まさにこのミル・コリンに避難してきた人もポールから見れば 「お客様」 だったのだと思います。

ホアキン・フェニックスの「人はニュースを見ても、恐いね、というだけでディナーを続ける」という台詞が印象に残っている1つです。確かにそうだと思います。そして「救う価値があるのか、ないのか」。私がもし「救う価値のない国の国民」と位置付けられたら・・・そう思うとやりきれないですね・・。
今は、日本が世界中から見捨てられるということは、きっとないでしょうけど未来はわかりません。そうならないように一人一人の意識が大切ではないかと思います。そしてこの映画から思った事に「教育の大切さ」を改めて感じだのと、自分達の国は自分達で変えて行くという意識をもつことが大切なことに思えました。日本で言うなら 「必ず選挙にいくこと」 でしょう。
劇中、ドン・チードルの英語が終始独特の訛りであったことや、心理的に迫る恐怖と絶望感、そして希望に向かって歩いて行く姿はアカデミー賞にノミネートされただけのことはあると思いました。「クラッシュ」よりこちらのほうが好きですね。











やはり・・・
この映画の持つ真実のインパクトの強さを思うと・・・meiさんの『クラッシュ』評が意外にも低いのが判る気がします。^^;
まさに作られなければならなかった作品に命を与えた監督や、ヒーロー然としない、人間らしいドン・チードルの演技はまさに一生に一度のハマり役だったように思います。知ることができ、自分の意識まで変えてしまう映画の凄さに、終止目頭が熱くなって、私も見終わって暫くは他のことが考えられない気がしました。
本当に教育は大事だし、家族や周囲の身近な人々への愛を失わないことが大事な一歩だということも改めて深く感じました。