2006.06/15 [Thu]
インサイド・マン

「完全犯罪」、「衝撃の結末」、という謳い文句をこれまで何度見てきたことでしょう。その度に裏切られることも多かったことこの上ないのですが、これに関しては、まずまずそんなことありませんでした。
キャストの知名度や演技力に頼っていたのと、過去の映画の寄せ集め的な感じはしましたが、クライム・ムービーとしてはそこそこ楽しめました。
監督 スパイク・リー
出演 デンゼル・ワシントン 、クライヴ・オーウェン 、ジョディ・フォスター 、クリストファー・プラマー 、ウィレム・デフォー
2006年 /128分 ★★★★☆
<あらすじ>
白昼のNYのマンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。頭脳明晰な犯人グループのリーダー・ダルトン(クライヴ・オーウェン)は、50人の人質全員に自分たちと同じ服を着せる陽動作戦に出る。人質と犯人の見分けがつかない以上、突入は不可能。犯人グループから「型通り」の要求はあったものの、現場は膠着状態に。指揮を執るフレイジャー刑事(デンゼル・ワシントン )も、まったく焦りを見せないダルトンの真意をはかりかねていた。そんな中、銀行の会長から「特別」な依頼を受けた弁護士(ジョディ・フォスター)が現場に現れる・・・
<感想>
無駄がないと言えば、無駄が無い。説明不足といえばそれも言えてる。突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるけど、それはかえって無粋なことかもしれないとも思う。と言いながらも面白い要素はたくさんありましたね。
デンゼル・ワシントンが主演なので、それだけで映画そのものの格がそれなりにありました。大筋の銀行強盗事件に関しては、「映画の世界」 なんですけど、人種のるつぼのNYが舞台なので、外枠で登場する人たちがその辺にいそうな感じなんですよ。
(続き ネタバレ注意)
→→スパイク・リー監督作品

冒頭、クライヴ・オーウェンの一人しゃべりで始まるんですけど、なんかだるそうで眠たそうなので、そんなに「頭脳明晰」に見えなかったです。
用意周到なのはよくわかりましたけどね。でも人質全員に同じ服を着せた段階で、どうやって逃亡するのかがうすうすわかるんです。
物語が進むに連れて、何故あの銀行でないといけなかったのか、が明らかになってきて、何のためにジョディ・フォスターが乗り込んできたのかもわかってくるんですが、あの秘密の貸し金庫にあったダイヤモンドがどれほどの価値があるものなのか、戦争時代に会長がやったことが、そんなにとてつもなく極悪なことだったのか、さらに強盗事件を起こしてまでそれらを奪う意味がいまいちよくわからなかったんですよ。ダルトンの個人的な怨みからなのか、それとも、戦時中のどさくさに紛れて犯罪に手を染め、それを元手に大富豪になった会長が許せなくて、そんなやつのものだからこそ奪ってやる的なことなのかもよくわかりませんでした。まぁ、それを言い出したらそもそもあの犯人グループが何者なのかわからないんですけどね。
あとジョディ・フォスターは「フライトプラン」よりもこっちのほうが私は好きですね。知的で小ざかしい感じが良く出ていましたし、弁護士事務所で中東系の依頼人らしき男性と「おじさんとは9年会ってないのね?」と会話があって、ラストにビン・ラディンの甥にアパートを捜すって台詞が出てくるんですけど、これって結構リアルだと思いました。
ウィレム・デフォーの役はウィレム・デフォーでなくてもよかったんじゃないかと思いましたけどね。
最後にラストのダイヤモンドは、思わずニヤリとさせようとする演出が、さらに小ざかしかったですね(笑)
タイトルの 「インサイド・マン」って誰のことなのか? ダルトンのこともそうなんですが、きっと登場人物全員が何がしかのインサイドにいるってことなのかもしれませんね。
観客も「劇場内」 ですから。











目的がお金じゃなかったですね
いやはや 人種の問題やら色んなメッセージ受け止めました!
「25時」はちょっと暗くなっちゃったから、今回は少し明るめにエンタメ性も持たせてってところ?
確かに途中ちょっとわかりずらい場面もありますよね〜、私もラストで犯人の4人を見たら「ああ、そうか」と思ったわけで・・。