2006'10.27 (Fri)
地下鉄(メトロ)に乗って

大沢たかおがとても良かったです。
監督が「深呼吸の必要」の篠原哲雄だから期待していたのですが・・・
昭和初期の車両を実際に使った地下鉄のシーンや、東京オリンピックの頃のレトロな町並みは楽しめると思います。
監督 篠原哲雄
原作 浅田次郎
脚本 石黒尚美
音楽 小林武史
出演 堤真一 、岡本綾 、常盤貴子 、大沢たかお 、田中泯 、笹野高史 、北条隆博 、吉行和子
2006年/ 日本 / 121分 ★★☆☆☆
<あらすじ>
衣料品の営業マンの長谷部(堤真一)は地下鉄の駅で父(大沢たかお)が倒れたという伝言を聞く。彼は地下道を歩きながら、暴君の父と口論して家を飛び出し、帰らぬ人となった兄のことを思い出していた。そのとき、彼の前を亡き兄に似た人影がよぎる。必死で追いかけて行くとそこはオリンピック景気に沸く昭和39年の東京だった。(Yahoo映画より)
<感想>
私は原作を未読なので比較はできませんが、映画だけの感想を言いますと 「ぶつぎり」 な感じなんですよ。最近見たタイムスリップもので「時をかける少女」がありましたが、あれは5W1Hがわりときちんとしているのでファンタジーながらも見ていて納得できたんです。
タイム・リープの描写がアニメなので表現しやすいのもあったかもしれませんが、映画なんだから実写でももう少しなんとかしようがあったと思います。現在⇔過去のエピソードに飛ぶとき、地下鉄が「ゴーゴー、ぎーっ!」とトンネルの映像が出てくるだけとか、居眠りしたら時代が飛んでいたとか不自然なんですよ。
しかもそのごーごーの音が不快なほど大きいせいで物語の余韻にひたれないし、せっかく良い物語がこれのせいで台無しだったと思います。
俳優はみんな良かったと思います。とくに大沢たかお。
青年〜熟年まで、顔つきも目つきも違っていたし放蕩者のがめつい成金かと思ったら、実は違う一面も見え隠れして激動の時代を生き抜いた一人の男を時間軸で見せてくれたと思います。それと常盤貴子。出番は少ないながらも印象深いですね。
続き(ネタばれ注意)

【More・・・】
最後に、みち子が何故あのようなことをしたのか?ですが、私なりの解釈では、みち子は長谷部の父が自分の父でもあることを会社で初めて知ったけど本当のことが言えなかった、でも異母兄弟だから時には一緒にタイムスリップできた。自分は父から望まれない、忘れられた存在だと思い寂しく暮らしてきたが、タイムスリップしたことでそうじゃなかったと知ると同時に、自分は存在していてはいけないと本能的に思う。
だから最後に自分を身ごもっている母親に「お母さんの幸せと(おときが無事みち子を産んで母となること)、自分の好きな人の幸せ(長谷部を苦しめたくない)とどちらを選ぶか?」と問う。母の答えは 「親は子供に自分の幸せを求めたりしないもの。自分の好きな人の幸せを考えて良い」と言われて好きな人の幸せを選択した、と言うことでしょうか。切ない選択ではあったと思いますが、私はあれで良かったと思います。そして最後に 「罪と罰」 の表紙がアップになったのは、長谷部とみち子の罪(不倫)と罰(長谷部がみち子を失ったこと、みち子は忘却の彼方に)を意味していたのかなと思いました。これ原作のほうが良いでしょうね。
テーマ : 地下鉄(メトロ)に乗って - ジャンル : 映画
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2006/11/03(金) 01:17:18 | Welcome aboard!
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